03.GPDPocketの、ログイン画面横倒し状態を直す

ログイン画面の横倒し状態を直す

 実用上はほとんど関係ないが、意外と気になり、なおかつ実現までに比較的時間がかかったのがこの設定である。要は気にしなければ良いのである。以上、終わり。で済む人と済まない人とがいて、小生は後者なため色々探し求めた。すると、設定するとログイン画面にも起動後の画面にも一発で適用できる設定法があったので、文字通り一発で解決した。

設定手順

○設定場所及びファイル:
/etc/lightdm.conf.d/80-display-setup.conf

○設定内容
 [SeatDefaults]
 display-setup-script=スクリプト

 

 上記二行をエディタ等で記述し、保存すれば良い。その際注意点として、(1)上記設定ファイルは、デフォルトでは無いため新規に作成する必要がある。さらに、(2)スクリプト〕部にはディスプレイ設定用スクリプトを記述する必要がある。あなたがこのスクリプトをすでにご存知ならばそれを書けば良いのだが、小生はそんなもの知らなかったので、ツールを使用した。
 以上の点を考慮すると、実際の作業手順は、(1)先にツールを使ってスクリプトファイルを生成し、次にエディタで(2)このスクリプトファイルを加工し、設定ファイルとして完成させる。という手順を踏むこととする。
 さて、作業に戻る。この、画面設定スクリプト生成ツールは、デフォルトではインストールされていないため、次のコマンドでインストールし、起動する。

$> sudo apt-get install arandr
$> sudo arandr

 すると、下のようなGUIツールが起動するので、このツールのメニューから設定を変更する。

起動・設定画面

 ちなみに起動時に表示されているのが、現設定内容である。写真例では本来「縦型」の画面を横に倒していることがわかり、<モニター><DSI-1><向き>と選択すると(この写真例ではそこまでは写っていないが)、現状どちら向きに倒しているのか否かがわかる。ここで望ましい方向を設定したら、<レイアウト><名前を付けて保存>で上記「設定場所」にスクリプトファイルを保存する。無論ファイル名は上記ファイル名である。
 以上の作業で出来上がるのは、あくまでもツールarandrのスクリプトファイルなため、拡張子には「.sh」が付いていることと思う。このままでは設定ファイルとして読み込まないので、ルート権限のファイラー等で拡張子を取り除き、ファイル名が「80-display-setup.conf」となるよう整える。そして、ルート権限のエディタでファイルを開き、ファイル冒頭に生成されている「#!/bin/sh」を削除する。削除した後の残りが、設定で必要になるスクリプトである。最後に、この生成された文字列の前に上記「設定内容」の赤文字部分を記述する。記述完了後、エディタで上書き保存して作業終了である。再起動をかけ、設定が正しく反映されたかを確認する。